GWには何処にも行く予定がないので、絵を描くことにしました。暖房も冷房も要らず湿度が低い春は、墨絵を描くのに最適な季節です。つい最近、猫のいる窓辺を描いた絵が売れたのですが、それがとても評判が良くて、「またあんなのを描いて」というリクエストをいただきました。
私の周りには猫を飼っている人が多いのです。猫は体が柔らかくて色々なポーズを取ります。伸びたり、丸まったり、覗きこんだり…実に表情が豊かです。動物が風景の中にいると、それだけで絵が生き生きしますので、私は当面猫のいる風景を描くことに決めました。
昨日から手掛けていたのは、猫のいるフランスの町の絵です。毛づくろいをしている子と、建物の入り口の壁に擦り寄っている子の2匹がいます。同じ風景を以前にも猫なしで描いたことがありますが、動物の姿は目をさらいます。こちらの方がずっと良い絵になりました。
続いて描いたのは海辺のカフェのテラスにいる猫。本当はうちの近所のパン屋さんなのですが、建物と猫を描いたら海が見えてきたので、急遽海辺のカフェに変身したというわけです。絵ですから、こんな風に自由自在に景色を創ることだってできるのです。こちらは、少し気に入らないところがあるのでもう一度描くことにします。
朝起きて、一段落したら墨を磨る。アーティストだからね。歩みを止めないようにしようと思います。